「そろそろタイヤの買い替え時期らしいけど、何を基準に選べばいいのかわからない…」
「車のことはあまり詳しくないし、なんだか難しそう…」
そんな風に感じていませんか?
実は、タイヤ選びはちょっとしたポイントを知るだけで、ぐっと簡単になるんです。
今回は車に詳しくない方でも、安心してタイヤを選べるように、専門用語を使わずにやさしく解説していきます。

1. タイヤの役割ってなに?
タイヤは車と地面をつなぐ、たった4つの接点。
この小さな面積が、車の「走る・止まる・曲がる」をすべて支えています。
だから、タイヤ選びはとても大切なんです。
2. タイヤを選ぶ時の基本ポイント3つ

① サイズの見方
お持ちの車に合ったサイズを選ぶことが一番大事です。
タイヤの側面やドアの内側に「195/65R15」などの数字が書いてあります。
それがタイヤサイズです。
車種によってサイズは違うので必ず確認しておきましょう。
| 表記 | 意味 | 説明 |
|---|---|---|
| 195 | タイヤの幅(断面幅) | サイドウォールの外側から外側までの幅を示し、単位はミリ。つまり195mmの幅という意味です。 |
| 65 | 扁平率(へんぺいりつ) | タイヤの高さが幅の何%かを表します。195×0.65=約127mm。数字が小さいほど薄くスポーティな見た目になります。 |
| R | 構造(ラジアル構造) | 「Radial」の略。現在のほとんどの乗用車はこの構造で、耐久性・乗り心地・燃費性能に優れています。 |
| 15 | リム径(ホイールの直径) | ホイールの内径を示し、単位はインチ。このタイヤは15インチホイールに装着できます。 |
つまり「195/65R15」は、
幅195mm・扁平率65%のラジアル構造タイヤで、15インチホイールに対応しているという意味です。
ちなみに「91H」は、タイヤの耐荷重と最高速度を表す記号です。
- 91(ロードインデックス):1本あたり約615kgまで支えられる
- H(速度記号):最高210km/hまで安全に走行できる
つまり「91H」は、1本で615kg・最高210km/h対応のタイヤという意味です。
ただし、実際にお店で聞かれることはまずないので、覚えなくても大丈夫です。
② 使用目的(街乗り?遠出?)
- 近所の買い物や送り迎え中心 → 長寿命の低燃費タイヤ
- 高速道路をよく使う → 雨の日に強い「ウェット性能が高いタイヤ」ノイズの少ない「コンフォートタイヤ」など、使い方に合ったタイヤを選ぶと◎です。
どんなタイヤが合うか迷ったら、
自分が優先したいポイント(燃費・価格・静かさ・乗り心地・ウェット性能など)をリストアップして、順番をつけてみましょう。
それだけで、自分にピッタリのタイヤがぐっと探しやすくなります。
③ 季節(夏用・冬用)
- 普段は「夏用タイヤ(ノーマルタイヤ)」でOK
- 雪の降る地域やスキー場に行くなら「スタッドレスタイヤ」
- 冬場でも雪の降らない地域にお住まいの方は「オールシーズンタイヤ」でもOK!
よくある質問
どのメーカーのタイヤがいいの?
日本でよく使われているタイヤメーカーには、ブリヂストン・ヨコハマ・ダンロップ・トーヨー・ミシュラン(公式サイト)などがあります。
どれも安心して使える実績あるメーカーです。
どのメーカーがいいの?に対する答えは、実は「どれが一番」ではなく、使い方に合うかどうかがポイントです。
ブリヂストン・ヨコハマ・ダンロップ・トーヨー・ミシュランなど、日本でよく見かけるメーカーならどれも安心。
静かさ重視、雨の日のグリップ重視など、各メーカの特徴があるので、自分の走り方に合ったメーカーを選ぶのが正解です。
安いタイヤでも大丈夫?
安いタイヤでも、車検に通る基準は満たしているので問題なく使えます。
ただし、タイヤの**ロードノイズの大きさ、減りの速さ、雨の日のグリップ性能(ウェット性能)**では、有名メーカーのタイヤに劣ることが多いです。
- 小さなお子さんを乗せる方や、高速道路をよく使う方 → 安全性を重視して、少し良いタイヤを選ぶのがおすすめです。
- 街乗り中心の方 → コスパ重視のタイヤでも十分使えます。
もし激安のアジアンタイヤを購入する場合は、ネット通販大手の「オートウェイ」など信頼できるショップを選ぶと安心です。
個人売買や中古タイヤは、安全面のリスクが高いため、手を出さないようにしましょう。
輸入・アジアンタイヤについての記事はこちらをご覧ください。

タイヤを新しく買うタイミングはいつ?
タイヤ交換の目安は、単に溝の減りだけで判断するのではなく、スリップサイン・ひび割れ・経年劣化の3つをチェックすることが大切です。
スリップサインが出たとき
スリップサインとは、タイヤの溝が残り1.6mmになったときに現れる摩耗限界のマークです。
この状態では法律上、走行不可となり、反則金6,000〜12,000円・減点2点の対象になることがあります。
安全面でも、雨の日に滑りやすくなるため、スリップサインが出る前に交換することが推奨です。

2. ひび割れ
タイヤはゴム製品なので、時間とともに劣化します。
劣化が進むと硬化し、表面にひび割れが現れます。特に側面(サイドウォール)の深いひび割れは、空気圧に耐えきれず破裂(バースト)する危険があります。
主な原因は以下の通りです。
- 経年劣化(酸化・紫外線・オゾンの影響)
- 空気圧不足や過負荷
- 長期間保管によるゴムの硬化
- タイヤワックスや洗剤などによる化学変化
浅い表面ヒビはすぐに問題になることは少ないですが、深いひびや網目状のひびがある場合は交換を検討してください。
タイヤのバーストやひび割れについての記事はこちらもあわせてご覧ください。



3. 経年劣化
タイヤは走行距離に関係なく、時間とともに劣化します。
一般的な目安は次の通りです。
- 3〜5年:ゴムが硬くなり始める
- 5年:点検必須
- 10年:交換推奨
製造年はタイヤ側面の「製造年週(例:1421)」で確認できます。
例:0725 → 2025年の7週目(2月ごろ)

| 判断基準 | 状態 | 推奨対応 |
|---|---|---|
| スリップサイン | 溝の深さ1.6mm以下 | 即交換(走行禁止) |
| 溝の深さ | 残り4mm程度 | 交換検討開始 |
| ひび割れ | サイド・トレッドに深いヒビ | 安全のため交換 |
| 経年劣化 | 製造から5年以上 | 点検必須 |
| 走行距離 | 約30,000km〜 | 摩耗状況によって交換検討 |
💡 ポイント
- 上記のどれか1つでも当てはまる場合は、早めの交換で安全性と燃費性能を維持しましょう。
- 空気圧管理や保管環境によって劣化のスピードが変わるので、定期点検も忘れずに。
まとめ
タイヤ交換のまとめ
タイヤは車の安全性や走行性能に直結する重要パーツです。
交換の目安は、単なる溝の減りだけでなく、スリップサイン・ひび割れ・経年劣化の3つをチェックすることが大切です。
- スリップサイン:溝が残り1.6mmになったら交換。雨の日の安全性も大きく変わります。
- ひび割れ:特に側面の深いひびは破裂の危険があります。見つけたら交換を検討しましょう。
- 経年劣化:製造から5年以上経過したタイヤは点検必須。10年を目安に交換を考えましょう。
タイヤは早めの交換が安全と燃費の両方につながります。
「まだ大丈夫かな…?」と思ったら、点検だけでもプロにお願いするのが安心です。
自分の走行環境や使用目的(街乗り中心?高速道路をよく使う?)を考えながら、安全性を最優先に、必要に応じて交換タイミングを見極めましょう。


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