「いつも通りエンジンをかけようとしたら…うんともすんとも言わない。」
「えっ、なんでエンジンかからないの…?」
朝の出発前や買い物帰り、そんな場面で急に車が動かなくなると、本当に困りますよね。
実は、JAF(日本自動車連盟)の統計によると、2023年度のロードサービス出動件数は約226万8,000件。そのうち約41%(約93万3,000件)がバッテリー上がりによる救援でした。つまり、**車のトラブルで最も多い原因が“バッテリー上がり”**なんです。 出典:JAF
でもご安心ください。
この記事では、バッテリー上がりが起こる原因や対処法を初心者にもわかりやすく解説します。さらに、備えておくと安心な便利アイテムもご紹介しますので、万が一のときに慌てずに済むよう、ぜひ最後まで読んで備えておきましょう。
バッテリーが上がる主な原因とは?
バッテリー上がりにはいくつかの原因がありますが、特に多いのが以下の3つです。
① ルームランプやヘッドライトの消し忘れ
うっかりライトをつけっぱなしにしてしまうと、エンジンを切った状態でも電力が消費され続け、数時間でバッテリーが空に…。
特に夜間の駐車時に多いトラブルです。
② バッテリーの劣化やメンテナンス不足
バッテリーは消耗品。寿命は一般的に2~3年程度とされています。
定期的に点検・交換をしていないと、突然上がってしまうリスクが高くなります。
③ 長期間の放置・乗らない期間が長い
数週間~数か月、車に乗らないまま放置すると、自然放電でバッテリーが弱っていきます。
特に最近の車は、セキュリティ機能などの影響で完全に乗らなくても微量の電力を使い続けているため注意が必要です。
バッテリーが上がってしまったときの対処法
もしも車のバッテリーが上がってしまったら、焦らず以下の方法を確認してみましょう。
おすすめ!「ポータブルジャンプスターター」を車に常備しよう
私がもっともおすすめするのは、ポータブルジャンプスターターを車に積んでおくことです。
これがあれば、1人でもカンタンにバッテリー上がりに対応できます。
救援車を呼ぶ必要もなく、深夜や人通りの少ない場所でも安心。
万が一のときに「積んでおいてよかった」と心から思えるアイテムです。
ただし注意点がひとつ。
ジャンプスターターは車に積みっぱなしにしていると自然に放電していきます。
いざという時に使えなくなっては意味がないので、定期的に電池の残量を確認して充電しておくことを忘れずに!
【ジャンプスターターの使い方はカンタン!】

- ジャンプスターター本体の電源を入れる
- 赤クリップをバッテリーの「+端子」に、黒クリップを「−端子または金属部分」に接続
- 車のエンジンを始動
- エンジンがかかったらクリップを外す
👉 所要時間はわずか5分程度。救援車も必要ありません。
JAFや任意保険のロードサービスを呼ぶ
もしジャンプスターターを持っていない場合は、JAFや任意保険のロードサービスに連絡するのが最も確実な方法です。
- JAF会員なら無料で対応(※一部条件あり)
- 任意保険に「ロードサービス特約」がついていれば、それを使うことも可能
呼ぶ際は、スマホで現在地の住所を確認してから伝えると、到着までがスムーズになります。
注意点(デメリット)も知っておこう
この方法にはひとつ大きなデメリットがあります。
それは――**「到着まで時間がかかることが多い」**という点です。
特に以下のような状況では要注意です:
- 真夏の炎天下 → エアコンが使えず、熱中症のリスクも
- 真冬の降雪時 → 暖房が効かない車内で冷え切る可能性も
すぐに避難できるコンビニや店舗が近くにあれば良いですが、周囲に何もない場所ではかなり厳しい時間を過ごすことになります。
まとめ:バッテリー上がりは「防げるトラブル」、だからこそ備えが大切です。
バッテリー上がりは車のトラブルで最も多く、その多くはライトの消し忘れやメンテナンス不足など、人為的な原因です。つまり、日ごろのちょっとした意識で防ぐことができます。
たとえば、車を離れる前にライトを確認する、車検のタイミングでバッテリーを交換するなど、習慣づけることでリスクを大きく減らせます。特にアイドリングストップ車はバッテリーへの負荷が大きいため、定期交換がおすすめです。
それでも、どれだけ気をつけていても突然バッテリーが上がってしまうことはあります。特にトラブルが増えるのは、真夏の猛暑日や真冬の冷え込みが厳しい時期。JAFやロードサービスに頼るのもひとつの手ですが、こうした季節は依頼が集中し、救援までに時間がかかることも少なくありません。その間、エアコンも使えず、非常に厳しい状況に置かれることになります。
だからこそ、いざという時にすぐ対応できる「ポータブルジャンプスターター」を常備しておくことをおすすめしています。ひとりでも使えて、救援を待たずに済むという安心感は大きな備えになります。
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